訪印中の梁光烈国防部長、戦没者墓碑への表敬をスルー

 2日から5日間の予定で訪印中の梁光烈国防部長(防衛大臣)はムンバイでアントニー(A.K.Antony)防衛大臣らと会談し、2010年以来中断していた軍事交流の再開などについて話し合う。今回のようなハイレベルな防衛対話は8年ぶりであるが、71歳の梁部長は11月に開催される共産党大会での引退が報じられている。

 インドを訪問した外国の外務・防衛大臣は、最初に同国の無名戦士墓碑の表敬に赴くのが慣例であるが、梁部長は墓碑に1962年の中印戦争の戦没者が含まれていることを理由にこれを拒否する模様だ。

 さて、対話の一方で、現在も4047キロに及ぶ両国の国境線は確定しておらず、2010年1月から今までに中国側からの550回以上の越境行為が確認されている。

 また梁部長の訪印に合わせ、デリーの中国大使館前では、チベット人の若者が抗議運動を展開しその一部が警察当局に身柄を拘束された。

(下はデリー市内、インド門の下にある無名戦士墓碑)

 

 

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