ラホール・ガンディ、ついに国民会議の実質トップに

先週19日、予てよりガンディ王朝の貴公子として前途を嘱望されていたラホール・ガンディがインド政権与党である国民会議の副総裁に指名され、総裁である母のソニア・ガンディが病気療養で一線を退くことから、事実上、42歳の若さでインド政府の頂点に君臨することになった。ラホールは、ネルー・ガンディ王朝の五代目、すなわち初代インド首相のジャワハルラル・ネルーに始まりインディラ・ガンディ、ラジーブ・ガンディ、ソニア・ガンディと続く系譜に連なる。

  ラホールの副総裁就任は、2014年に予定されているインド下院選挙で、彼が首相候補に擁立されることを意味しており、対する最大野党のBJP(インド人民党)の首相候補と目されるグジャラート州首席大臣のナレンドラ・モディとの間で一騎打ちの構図となる気配が濃くなってきた。

 

 ところで、ラジーブ・ガンディの父、つまりインディラ・ガンディの夫は、「パールシー」とよばれるペルシャ由来のゾロアスター教徒、ソニア・ガンディはラジーブ・ガンディの妻だがもともとイタリア人と、インドを牛耳るファミリーの割に何とも国際色豊かである。ラホールの外見は、ハンサムで誠実そうであるが、とてもインド人には見えない。

 

 

左はラホール・ガンディ、右はナレンドラ・モディ

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