斉藤実総督治下の朝鮮神宮建立に際して、国祖神檀君を祭らずに、我が国の天照大神と明治大帝を奉じたことがしばしば批判される。しかし当時の総督府でも議論になったそうであるが、 檀君はあくまで白頭山を舞台とした高句麗建国にまつわる神話的人物であって、朝鮮民族全体から寄せられる信仰の対象ではなかったのではなかろうか。
金正日死去は、韓国の北伐による朝鮮統一の好機であるにもかかわらず、その気配が見受けられないのは、結局彼らの同胞意識が低いからだ。一方で、金正日の死去後早速故金大中夫人が北朝鮮を弔問に訪れている。
これら最近の事実は、金正日は高句麗、朴正煕(今年は朴大統領の長女が韓国大統領選に挑戦する)は新羅、そしてその反対勢力たる金大中は百済という往年の鼎立図式を暗示しているように思われる。