木村三浩氏講演要旨

11688_345457092311723_1627320369109233783_n平成27年8月8日、高田馬場で一水会木村代表の話を聞いた。木村氏は先の鳩山元首相によるクリミア訪問を演出した、いわば渦中の人物である。氏は、イスラム社会とも独自のチャンネルを持ち、最近ではシリアでイスラム国に殺害された後藤さんの亡骸を収集する為にヨルダンに赴かれた。そこで今回の話は、クリミア、ヨルダン方面に関するものであり、会場には後藤さんのご母堂も参加しておられたが、ここではクリミアの話のみを報告する。

今回の鳩山氏訪問に際し、政府は中止を再三要請した。それは氏の訪問がロシアによるクリミア領有の正しさ認めたことになるからという理由であった。しかし、ウクライナ政変でヤヌコビッチ体制が崩壊し、政権がプロシェンコに移動したことの合法性についての検証はなされていない。ヤヌコビッチは政変によって大統領選挙の前倒しを約したにもかかわらず、キエフ暴動以降の動乱によって政権を追われた。この暴動の背景には「マインダイン運動」と呼ばれる過激な自由化運動があったが、この運動は米国務次官補のビクトリア・ヌーランドが扇動していた(米国務次官補ビクトリア・ヌーランドの対ウクライナ謀略)。その際、ウクライナの動乱がクリミアに飛び火するのを防いだのは、プーチンではなく、クリミア住民であり、プーチンはこのクリミア住民による自主的な自衛措置を保護したに過ぎない。これを西側メディアは、プーチンがそそのかしたロシアの侵略行為と断じて非難し、我が国のメディアもそれに追従したが、ウクライナ憲法第138条2項にはクリミア住民の意思を尊重すると書かれている。今から23年前、ソ連崩壊によるウクライナの独立と同時にクリミアも住民投票を実施したが、その結果はロシアへの帰属を求める世論が大勢であった。また西側はクリミアでスラブ人がタタール人を迫害していると言うが、ロシアへの帰属についてはタタール人の間でも意見が割れていることを報じていない。そもそも、二百年以上に亘ってクリミアはロシアの領土であった。それを1954年にフルシチョフがウクライナに割譲したに過ぎない。つまり今回のクリミア併合は、歴史的領土の回復である。

ところが、これらの事実を我が国政府は自分の目で確認せず西側の認識を鵜呑みにして追従し対ロ経済制裁に参加した。これによって昨年予定されていたプーチンの訪日はキャンセルされ、北方領土問題解決の好機を逸した。政府は我々の訪問を非難したが、ならば政府自民党は自らクリミアに調査団を派遣して状況を確認したか。今回の訪問が、戦後における我が国の対米従属体制を打破する糸口になれば良い。
講演は凡そ以上の様な内容であった。これに対して愚生は、鳩山氏の国体観について質問した。というのも、鳩山氏は海外メディアから対米独立のナショナリストと紹介されているが、一方では過去に「日本は日本人だけのものではない」と発言しているので、身近に接した氏の感想を問うたのである。これに対しては、クリミアのアクシュノフ首相が鳩山氏との会談中、天皇陛下への尊敬を口にし、これに鳩山氏が謝意を表したこと等を紹介し、氏は謙虚なので我々の国体観を受け入れる土壌があると述べられた。

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