日本の終戦記念日は、インドの独立記念日

815日は我が国の終戦記念日だが、インドでは独立記念日として国民の祝日になっている。1947年の同日、インドはパキスタンと分離する形でイギリスからの独立を果たした。以来、初代首相で国民会議派の領袖であるジャワハル・ネルーは、内政の基本原則として政教分離と世俗主義を掲げ、外交政策では非同盟主義を掲げて米ソ両大国に対する中立的立場を堅持した。

 

さて65回目を迎える今年の独立記念日に、政権与党である国民会議派のモハン・シン首相が祝賀式典で行った演説は、早速最大野党であるBJP(インド人民党、現在の総裁はNitin Gadkari)のナレンドラ・モディ(Narendra Modi)グジャラート州知事(chief minister)から批判を受けた模様だ。現地紙によれば、モディ知事は、シン首相が演説で、先日アッサム州で起きたムスリムと原住民の抗争に発端するムンバイでの暴動や、深刻化するバングラディッシュからの不法移民などの問題に言及しなかったことを批判した。

 

シン首相の微温的な演説は、上述した民族や宗教への寛容を説くインドの基本原則が抱えた脆弱性を示唆しているのだろうか。

 

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