吉田松陰先生著近藤啓吾先生全訳注『講孟劄記』(講談社第30刷)を読む 第3回

今回は28pから34pまで読み進めた。

文中諸葛孔明の出師の表にある「鞠躬尽力、死して後に已む。成敗利鈍に至りては、即ち臣の明の能く逆覩(げきと)する所に非ざるなり」の言を引いているのは松陰先生の趣旨をよく表わしている。目先の功効を先にしてはならず、当為当然の道理を行うことがそれ自体目的であるということである。

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