今日は紀元節。永田町の星稜会館であった有志の奉祝式典にスタッフとして参加して来た。この式典は、今年で三十回目を数える。紀元節とは、建国記念日の正式名称であり、いまから2674年前に、神武天皇が初代天皇に即位し我が国を建国されたのが今日この日である。だから今年は紀元2674年である。
戦後、紀元節はGHQによって廃止されたが、先人たちの多大な苦労によって建国記念日として復活し、祭日になった。しかし建国記念日といっても、その由来を正確に理解している国民は少ない。どこの国にも建国記念日はあるが、それが何を意味しているか国民が理解していない国は、日本を除いて類例を見ないだろう。この異常性に、戦後日本の病弊が現れている。
今日、私が若輩として参加した奉祝式典も、先輩たちが戦後民主主義の逆風のなかで、地道に続けて来られたお祭りである。率直に頭の下がる思いであり、いつか宿願かなって政府が紀元節奉祝式典を主催するときまで、次の世代が松明を引き継いで行かねばならない。